3月22日 最終日3月22日 最終日雪の残る札幌から逃げ出すように、 大雨のハワイへやって来て6日。 いつかは帰らなきゃならないんだけど、 やっぱ、最終日というものはイヤなもんだ。 また来るために! と思い、雨が上がったダイヤモンドヘッドの坂をジョギング。 いまだにホノルルマラソンの距離表示が残っている。 参加出来なかった昨年を悔やむより、 今年は参加できるように努力しよう。 このあたりで良く見かける ピンク色の服で着飾ったご婦人+犬(チワワ?)にごあいさつ。 「可愛いコですね」 「もう、おじいちゃんなのよ、19歳」 「えー、そんなに。もっと長生きできるように祈ってます」 「ありがと」 「じゃあ、いい日を」 「あなたたちもね」 今日、帰る予定じゃなければいい日なんだけどなあ(笑)。 ホテルに戻り、レストランで朝食。 とても「贅沢」な朝食でした。 注意事項:ジュースとコーヒーはセットになってない。 ま、美味しかったから許す。 雰囲気も良いし♪ 帰りの飛行機はホノルル13:00発。 今回の旅行は少し短い期間だったので、 少しでもゆっくりできるのが嬉しい。 ホテルを出て、ワイキキ方面へお散歩。 今回、それほどワイキキでブラブラしていなかったので、 なんとなく楽しい。 ぶらぶらついでにショッピング。 NIKEのショップに行き、物色(怪しいなぁ)。 Tシャツとショートパンツを購入。 ふと見ると、嫁さんもラン用のジャケットとパンツを購入中。 無事、今年のホノマラ対策用最終兵器(?)をゲット。 (って、行けんのか?)。 時間も押し迫って来たので、ホテルへと向かう。 また12月に来たいなあ、って思いながら歩いてると、 不意に声をかけられた。 「おっす。いつまでホノルルにいるの?」 まるで松崎しげるのように日に焼けた日本人のオッサン。 「あ、これから帰ります」 「そうなんか?間に合うんか?」 「飛行機1時やし充分...」 「方向、分かってるか?空港逆やで」 「...ニューオータニに荷物置いてるし」 「それならエエけど、ちょっと心配になって。また来いよ」 「ん。ホノルルマラソンの時にね」 「マラソン走るんか?」 「今回もヒロのマラソン大会に来たんやけど」 「どうやった?」 「面白かったよ、ありえへんぐらい雨降ってて(笑)」 「他にも色んなスポーツの大会やってるから、ええぞハワイは」 「また走りに来ます」 「おう、道で会うたら声かけてくれ」 「じゃ、また」 なんだか意味不明の突発的な出会いであったが、 まあ、イヤな感じはしなかったし、 おそらく同胞意識がなせる技なんだろうと、 良い方に考えることにする。 ...って、そこらじゅう日本人だらけなんだけど(笑)。 果たして、このオッサンは道行く日本人みんなに声をかけてるのであろうか? なんて話をしながらホテルに到着。 部屋のラナイからワイキキ方面を眺めながら、 またここで数日過ごしたいと、心から思う。 隠れ家的、と言っては大げさだが、 ワイキキの喧噪からやや逃れたいと思っていた時期だったので、 我々にとって、とても過ごしやすいホテルだった。 チェックアウトし、タクシーを呼んでもらう。 空港への道のりは、あっけないほどスムーズで、 思いがけず時間に余裕ができ、 逆に後ろ髪を引かれる思いを募らせる。 勝手知ったるホノルル空港で最後のショッピングをしながら、 時間を潰しているうちに搭乗時間がやってくる。 到着した時と同じ機械油とサビの入り交じった匂いのする ボーディングブリッジを通り抜け、 飛行機へ。 自分の席に座り、窓から覗くホノルル空港を見ながら、 「バイバイ。また来るね」 と隣に座る妻に聞こえないほどの小さい声でつぶやいた。 定刻より10分ほど遅れて、離陸。 海が眩しいくらい青い。 その青さに負けないくらいの空に、 僕らの乗る飛行機は吸い込まれて行った。 遥か太平洋を超えたところに、 まだ春浅い札幌が待っている。 山ほどの仕事も(笑)。 完 |